Hopf fibration S3→S2 の構築方法。
目次
Riemann球面を用いた方法
3次元球面
S3={(x0,y0,x1,y1)∈R4 ∣ x02+y02+x12+y12=1}
を考える。 R4 を C2 と同一視すると、 z0=x0+iy0,z1=x1+iy1 とおいて、
S3={(z0,z1)∈C2 ∣ ∣z0∣2+∣z1∣2=1}
となる。 C2∖{(0,0)} からRiemann球面 CP1≃C∪{∞} への写像
(z0,z1)↦[z0:z1]
≃⎩⎨⎧z1z0∞(z1=0)(z1=0)
で S3 を移す。
さらに、複素数平面から2次元球面 S2 上の座標表示に変換する。その写像は、
z↦⎩⎨⎧∣z∣2+11(2Re z,2Im z,∣z∣2−1)(0,0,1)(z=∞)(z=∞)
z に z1z0 を代入すると、 ∣z0∣2+∣z1∣2=1 を用いて、
z1=0 のとき
z1z0↦∣z0/z1∣2+11(2Rez1z0,2Imz1z0,z1z02−1)=∣z0∣2+∣z1∣21(2Re(∣z1∣2⋅z1z0),2Im(∣z1∣2⋅z1z0),∣z0∣2−∣z1∣2)=(2Re(z1z1∗⋅z1z0),2Im(z1z1∗⋅z1z0),∣z0∣2−∣z1∣2)=(2Re z0z1∗,2Im z0z1∗,∣z0∣2−∣z1∣2)
となる。 z1=0 のときもこの式を満たす。
よって、Hopf fibration S3→S2 の明示的な写像は
(z0,z1)↦(2Re z0z1∗, 2Im z0z1∗, ∣z0∣2−∣z1∣2)
である。複素数を実数に直すと、
z0z1∗∣z0∣2−∣z1∣2=(x0+iy0)(x1−iy1)=x0x1+y0y1+i(y0x1−x0y1)=x02+y02−x12−y12
であるので、
(x0,y0,x1,y1)↦(2(x0x1+y0y1), 2(y0x1−x0y1), x02+y02−x12−y12)
四元数を用いた方法
4次元空間上の各点 (x0,x1,x2,x3) を四元数 x0+x1i+x2j+x3k と同一視する。3次元球面は単位四元数全体の集合となり、また乗法に関して群となる。つまり
S3={q∈H∣∣q∣2=1}
である。
また、3次元実空間上の点 (x0,x1,x2) を純四元数 x0i+x1j+x2k と同一視する。
R3={p∈H∣Rep=0}
S3 から3次回転群への写像 ρ を以下のように定義する。
ρ:S3→SO(3)ρq(p)=qpq∗(p∈R3,q∈S3)
ただし q∗ は q の四元共役。
この p を i に固定すれば、像もまた S2 上になる。この写像
h:S3→S2q↦ρq(i)=qiq∗
が Hopf fibration である。